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皮膚腫瘍

Skin tumor

皮膚腫瘍について

身体のできものにはいぼやニキビ、ほくろ、粉瘤、悪性腫瘍など様々なものがあり、総称して皮膚腫瘍といいます。
以下は、ニキビや粉瘤以外の主な皮脂腫瘍隣となります。
身体のできものにはいぼやニキビ、ほくろ、粉瘤、悪性腫瘍など様々なものがあり、総称して皮膚腫瘍といいます。
以下は、ニキビや粉瘤以外の主な皮脂腫瘍隣となります。

顔のいぼ

いぼには様々な種類があります。特に顔などの露出された部分にできるいぼは綺麗に取り除きたいと考える方も多いと思いますが、いぼは種類によって治療方法や切除方法が異なります。主ないぼの種類は、ウイルス性のいぼ(扁平疣贅)、老人性のいぼ(脂漏性角化症)、稗粒腫、汗管腫などが挙げられます。また、中には悪性腫瘍の場合もあるため、気になるいぼが発生した場合には一度当院までご相談ください。

首や脇の下にできるいぼ
(アクロコルドン、スキンタッグ)

首や脇の下などにできる柔らかいいぼは、アクロコルドンやスキンタッグ、軟性線維腫といいます。一般的に1~3㎜程度のものをアクロコルドンやスキンタッグ、1cm以上の大きめなものを軟性線維腫と分類します。色は肌と似ているか褐色気味な場合が多く、主な原因は加齢や衣服との摩擦による刺激などが考えられています。衣服が擦れて痛みを生じている場合には、除去手術が検討されます。当院では、数が多い場合には、ラジオ波メスによる除去手術も可能です。ただし、この治療法は自費診療となります。

手足のいぼ
(尋常性疣贅、粘液嚢腫、ガングリオン)

小さなお子さまに多く見られる代表的ないぼとして、尋常性疣贅が挙げられます。これはヒトパピローマウイルスに感染することで発生する感染性のいぼで、人から人へ直接感染する他、プールや銭湯などの共用設備を媒介にして感染が拡大することもあります。また、痒みや痛みを伴うことがあるため、お子さまが掻きむしってしまうと炎症範囲が拡大する恐れもあります。治療は、-196度の液体窒素を使用していぼを壊死させて除去する方法が一般的です。粘性浮腫とは、主に手足の爪の付け根に発生する半透明の浮腫で、関節内の滑液が漏洩することが原因と考えられています。良性のため放置してもそのうち自然消失しますが、気になる場合は治療によって除去することが可能です。ガングリオンとは手足の関節に現れる透明な袋状の浮腫で、発生原因は明らかになっていません。中にはゼリー上になった液体が内包しており、治療では表面に穴を開けて定期的に内容物を排出させる処置を行います。

ほくろ

ほくろはほとんどの場合は良性の腫瘍なため、放置しても特に問題はありません。しかし、見た目の問題やサイズが大きくなって着替えが困難になるなど、日常生活に支障をきたす場合、また、ごく稀なケースとしてほくろだと思っていたものが悪性腫瘍であった場合などは、除去治療が検討されます。なお、治療費は美容目的の場合は自費診療となりますが、それ以外の場合は保険適用となります。主な治療法は、手術による方法やCO2レーザーを使用した方法などがありますが、治療法によっては自費診療となる場合があるため、事前に当院までご確認ください。なお、ほくろの位置や大きさ、形状のよっては当院では対応できないこともあるため、その際には連携する高度医療機関を紹介いたします。

赤いできもの(赤ほくろ・血管腫)

皮膚にできる赤いできものは、一般的に赤ほくろや老人性血管腫(チェリースポット)と呼ばれます。主な原因は加齢で、長期間紫外線を多く浴びたり炎症を起こすことで皮膚の毛細血管が成長し、塊となって現れるためと考えられています。良性腫瘍であるため放置しても特に問題ありませんが、自然に消失することはありません。また、サイズが大きくなって着替えの際に服が引っ掛かかるなどの問題が生じている場合には、ラジオ波メスによる除去手術も可能です。

脂肪腫

脂肪腫とは、皮膚の下の脂肪が塊となって生じる小さなしこりのようなできものです。身体のいたるところに発生しますが、特に背中や肩、臀部に多く見られる傾向があります。発生原因はよく分かっていませんが、良性腫瘍なため放置しても特に問題はありません。ただし、サイズが大きくなって服と擦れあうなどで痛みを生じる場合は、切除手術を検討することもあります。当院では、サイズの小さいものに限り日帰り手術を行っております。当院では対応が難しい大きいサイズのものに関しましては、連携する高度医療機関を紹介いたします。

皮膚のがん(悪性腫瘍)

身体にできるできもの中には悪性腫瘍である場合もあります。そして、特にメラノーマと呼ばれる悪性黒色腫の場合は注意が必要です。メラノーマは発生初期には小さなほくろのような形状をしているため、新しくできたほくろと勘違いして放置してしまうケースが多く見られます。しかし、メラノーマの場合はその後急激に成長してサイズが大きくなる特徴があり、1ヶ月以上放置すると命の危険を伴うこともあります。そのため、短期間で成長したほくろを発見した場合は、早急に医療機関を受診して検査や治療を行うことが重要です。当院では、ダーモスコープという最新の検査機器を使用して、ほくろが良性か悪性かを判断することが可能です。メラノーマ以外の悪性腫瘍として、基底細胞がんや有棘細胞がんなどが挙げられます。これらは比較的高齢者に多く見られ、緩やかに成長する特徴があります。その他では、肉腫という脂肪や筋肉、骨などに発生する悪性腫瘍の場合もあります。いずれにせよ、悪性腫瘍は早期発見、早期治療が重要となります。気になるできものができた場合は、できるだけ早い段階で当院へご相談ください。

ダーモスコープによる
診断

当院のほくろの検査では、ダーモスコープという最新の拡大鏡を使用しています。ダーモスコープは、皮膚表面だけでなく皮膚の深部の状態まで詳しく観察することが可能なため、ほくろや老人性いぼ、ウイルス性いぼ、たこ、魚の目、メラノーマなど、できものがどの種類のものかを短時間で正確に診断することができます。なお、ダーモスコープはできものだけでなく、アタマジラミや疥癬ダニなどの害虫や卵を発見する際にも有効です。

ピコウェイによる治療

ピコウェイとは、シミやほくろを除去する際に用いられる最新のピコレーザー機器です。ピコレーザー機器の中でも特に精度の高いシネロン・キャンデラ社製の医療機器となります。ピコ(p)とは長さの単位で、1pmは1億分の1mmを表します。ピコウェイでは、ピコ秒単位で局所的なレーザー照射が可能なため、従来の機器に比べて周辺組織への影響も少なく、痛みもほとんど感じずに治療を行うことが可能です。また、スポットサイズを最小で2mmまで設定できるため、歪なほくろや細かいほくろの除去にも効果的です。その他、治療後には比較的短時間でかさぶたとなった患部が剥がれ落ちます。 

炭酸ガスレーザー
(CO2レーザー)による
治療

小さなほくろやいぼ、スキンタッグなどを治療する場合には、CO2レーザーが効果的です。これは、炭酸ガスを患部に照射することで患部の細胞を蒸発・除去することが可能な医療機器です。ただし、CO2レーザーによる治療は自費診療となります。また、治療の際に局所麻酔や塗布麻酔をすることもできますが、これらもオプション料金として自費診療に追加されます。