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たこ・魚の目

Octopus fisheye

たこ・魚の目とは

たこ・魚の目とはペンやラケット、バットを使用し続けるなど同じ箇所に長時間刺激を与え続けると、皮膚が硬くなってたこができることがあります。また、足の裏に刺激や圧力が加わり続けると、魚の目ができることもあります。両者とも似た症状ですが、たこは無症状であるのに対して、魚の目は痛みを伴います。

たこ・魚の目の症状

魚の目とは、主に足の裏や足の指などに刺激や圧力が加わることで皮膚が硬く隆起する状態です。歩行時などに痛みを伴う特徴があります。一方、たこも同様に皮膚が硬く隆起した状態ですが、痛みを伴わないことが多いです。

たこ・魚の目の原因

スポーツ

スポーツは同じ運動を反復することが多いため、手や足の裏に過度な刺激や圧力が加わってたこや魚の目を形成しやすい傾向があります。バットやラケットを繰り返し振り続ける競技では、手の特定の場所にたこが形成されます。一方、ランニングやマラソンなどの走る競技や、ジャンプが多い競技の場合には足の裏に過度な刺激や圧力が加わることから、たこや魚の目を形成することが多くなります。

女性特有のファッション

女性はハイヒールなど足に負担のかかる履き物が多いため、たこや魚の目ができやすい傾向があります。

高齢者のたこ・魚の目

高齢者は皮下脂肪や筋肉が減ることで皮膚の弾力がなくなったり、外反母趾や内反小趾などによって足の指が変形することで、歩き方が不安定になりやすいです。そのため、その場合、片方の足に過度な体重が加わってたこや魚の目ができやすい傾向があります。

日常の注意点

たこや魚の目は、サイズの合わない靴を履き続けると発症しやすい傾向があります。これは、サイズの合っていない靴を履き続けることで、歩行時に皮膚に水平方向の刺激(擦れる・ずれるなど)が加わり続けてしまうためです。

たこ・魚の目の診断・治療

まずは発生している部位や症状の程度を確認し、ウイルス性いぼや粉瘤など類似した病気との鑑別を行います。症状が重度で痛みを伴っている場合には、かみそりに似た専用の治療器具を用いてたこや魚の目の芯まで削り取ります。その後硬化している角質を柔らかくするために、サリチル酸ワセリン軟膏などを起床時と入浴後に1日2回患部に塗布します。その他、スピール膏を塗布して保護パッドをあて、テープで2~5日ほど固定します。

かかとケア

かかとは他の部位とは異なる皮膚構造をしています。かかとは全体重がかかる場所のために他の部位より皮膚が厚めになっている上、かかとの皮膚には皮脂腺がないために皮脂分泌が行われず、乾燥してひび割れを起こしやすい傾向があります。また、加齢や生活習慣の悪化などが原因で体内のターンオーバーサイクルが乱れると、皮膚の角質が剥がれ落ちずに蓄積し、更にかかとの皮膚が肥厚してトラブルを起こしやすくなります。

かかとのカサカサの原因

乾燥

通常、皮膚は皮脂腺から皮脂を分泌することで乾燥を防いでいます。しかし、かかとや足の裏には皮脂腺がないため、乾燥を起こしやすい傾向があります。また、加齢や生活習慣の悪化などが原因で皮膚のターンオーバーサイクルが乱れると、皮膚の角質が蓄積して皮膚が肥厚化し、更に乾燥しやすくなるという悪循環に陥る恐れがあります。

特定の皮膚疾患

上記以外の原因として、かかとの乾燥は病気によっても引き起こされます。代表的な病気としては、角質増殖型の水虫や足底角化症などの皮膚疾患が挙げられます。角質増殖型の水虫の場合は通常の水虫と異なり痒みなどの自覚症状が現れないため、本人も病気とは気づかずに放置してしまうケースが多く見られます。入念にかかとのケアをしているにもかかわらずかかとが過度に乾燥を起こしている場合には、一度当院までご相談ください。

たこ・魚の目の受診目安

高齢者は皮膚と骨が隣接していたり、外反母趾や内反小趾などで足の指が変形して歩行が不安定になることで、片方の足に過度な体重が加わってたこや魚の目ができやすい傾向があります。また、魚の目による痛みが原因で歩行機会が減り、認知症の促進を招く恐れもあります。また、糖尿病の場合はたこや魚の目から細菌が感染し、足の壊疽を招く恐れがあります。特に糖尿病になると神経が弱体化することで痛みを感じにくくなるため、本人も気づかないうちに病状が悪化しているケースも多く見られます。そのため、入浴時などに足の状態を注意深く観察し、たこや魚の目が発生している場合にはできるだけ早めに医療機関を受診して検査や治療を行うことが重要です。たこや魚の目の除去は個人で行うことは困難なため、症状が悪化している場合にはできるだけ早めに当院までご相談ください。